2015-04-24

妖怪の話

大正元(1912)年 藤岡蔵六宛て書簡 抜粋

Mysteriousな話を何でもいゝから書いてくれ給へ、文に短きなんて謙遜するのはよし給へ
如例平静な生活をしてゐる時に図書館へ行つて怪異と云ふ標題の目録をさがしてくる 此間稲生物怪録をよんだら一寸面白かつた 其他比叡山天狗の沙汰だの本朝妖魅考だの甚現代に縁の遠いものをよんでゐる 何でも天狗はよく「くそとび」と云う鳶の形をして現はれるそうだ 「くそとび」は奇抜だと思ふ

「くそとび」とは

人里近くにも生息するため環境破壊による生息地や獲物の減少の影響を受けやすく、生息数は減少している。

鷹と似ているが鷹狩に使えない為、役に立たない鷹として、奈良時代には「くそとび」と呼ばれていた。

ウィキペディアより

 

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